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忘年会を一番恐れているのは、若手ではなく「僕ら美容室オーナー」かもしれない。って話

  • 執筆者の写真: 床井哲也
    床井哲也
  • 2025年12月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:1月13日


こんにちは。


美容師にとって12月は、1年で最も過酷で、最も充実する「お祭り」のような1ヶ月です。


そんな怒涛の営業を終えた後、かつての定番だった「忘年会」。


最近、サロン経営者の皆さんの間でこんな声を耳にします。

「今の時代、無理に誘うのは良くないよね……」 「疲れているだろうし、早く帰してあげたほうが喜ぶはず。」


そう言って、そっと忘年会の計画を白紙に戻しているオーナーや店長達。


実は、「忘年会の開催」に怯え、勝手にフェードアウトしたがっているのは、若手ではなく僕らオーナー世代の方かもしれません。


1. 「財布は置いていけ」の時代から、ハラスメント・アラートの時代へ


今の美容業界は、かつての「飯を食う間もなく働き、夜は酒を汲み交わして熱く語る」というスポ根スタイルでした。


私、床井も美容師1年目の時に、先輩にこう教わりました。

「いいか床井。先輩からの食事の誘いに『No』という選択肢は無い。『メシ行くか?』はただの儀式だ。そのかわり、財布は置いて行って良し

今思えば、なんと粋で力強い言葉でしょうか(笑)。


しかし、あれから約20年。時代は大きくシフトしました。


今の僕らオーナーの脳内には、常に「ハラスメント・アラート」が鳴り響いています。


  • 営業後の時間を奪うのは「パワハラ」なのではないか?

  • お酒の席で仕事論を語るのは「時代遅れの説教」?

  • そもそも誘うこと自体が「悪」?

石橋を叩きすぎて、「いっそ何もしないのが一番平和だ」と、「守りの孤独」を選んではいないでしょうか。


2. データが示す意外な真実:実は「20代」が一番求めている



ここで、興味深い調査結果を見てみましょう。

「2025年の職場忘年会への参加意欲」を年代別に集計したものです。


なんと

  • 20代:「参加したい派」が 71.0% と全世代で最多!!


そして


  • 50代:「参加したい派」は 48.3% !!


どうでしょうか?この鮮やかな「逆転現象」


今や、20代は飲み会をしたい!

そして50代の半数以上が飲み会に行きたくない時代になったのです!


3. 「誘われない寂しさ」を感じる若手の本音


SNSで誰とでも繋がれる時代だからこそ、彼らは「リアルな承認」と「帰属意識」を求めているのかもしれません。

  • オーナーの本音: 「気を遣わせたくないから、今年はスルーで。」

  • 若手スタッフの本音: 「あんなに一緒に頑張ったのに、打ち上げもなし? 私はあまり期待されていないのかな……。」

ここに、悲しい「忖度のミスマッチ」が起きています。


「若者はドライだ」という古い固定観念に縛られ、彼らが求めているコミュニケーションの機会を、僕ら大人が勝手に奪ってしまっている可能性があるのです。


4. 結論:私たちがアップデートすべきは「飲み会」の定義


もし、忘年会の開催を迷っているなら、それはスタッフへの配慮ではなく、「自分が嫌われたくない、疲れたくない」という防衛本能かもしれません。


これからのサロンに必要なのは、昭和の「儀式」ではなく、令和の「アップデート型・忘年会」です。


  • 「強制」ではなく「労い」としての誘い: 「今年はお疲れ様!もし良かったら、美味しいもの食べに行かない?」

  • 時間は短く、質は高く: 翌日の営業に響かない時間設定で、ちょっと良い・話題の店を選ぶ。

  • 主役を逆転させる: オーナーの武勇伝ではなく、スタッフの「今年一番嬉しかったこと」を聞く場にする。


若手の活力を削いでいるのは、彼らのドライな性格ではなく、僕ら大人の「過剰な忖度」が生んだ壁なのかもしれません。


今年の年末。「断られてもいい」という軽やかな気持ちで、営業終わりの若手に声をかけてみませんか?


案外、彼らは「財布を置いて」ついてくる準備ができているかもしれません(笑)

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トコイ テツヤ

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宇都宮で正社員サロン・フリーランスシェアサロンを複数店舗を経営するオーナーが、美容室の教育や働き方の矛盾など、業界のタブーに切り込む本音のブログ

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